戸建に住んでいる人の場合、「2階の室温が常に高い」「夏は2階で過ごしたくない」といったケースもあるのではないでしょうか。
今回は、こんな悩みを抱えた人に向けた、暑さの原因と対処法を解説します。
戸建の2階が暑くなってしまうのは家の環境や構造が原因
戸建の2階が暑くなる原因は「屋根に熱が溜まる」「暖かい空気は上へ溜まる」「ベランダからの照り返しで日光が入る」の3つが挙げられます。
まず、屋根は太陽光を直接浴びるポイントであるほか、素材(ストレート瓦やアルミなど)によっては熱を屋根裏まで通しやすいです。
そのため、2階建ての場合、屋根裏の温度が上がることで、室温も上昇してしまいます。
次に、空気は温められると空間の上部へ移動するという性質があります。
家の中に空気の流れがないと、温められた空気は2階へ溜まるため、部屋は暑くなりやすいです。
また、2階の窓から直接部屋の中へ太陽光が差し込まなかったとしても、ベランダからの照り返しによって室温が上がるケースもあります。
ベランダの無い窓側のカーテンを閉めていても部屋が暑くなるという家庭は、このようなケースが原因であることも考慮しておきましょう。
戸建の2階が暑くなったときの簡単な対処法とは?
どのような原因に対しても、空気の流れを作ることが重要です。
家の中に空気の流れがないと、2階の熱は留まったままになってしまいます。
そのため、定期的な換気を心がけましょう。
ポイントは、気温の上がりやすい時間に換気を行うことと、空気の流れる出入り口を作ることです。
具体的には、14:00前後や西日の強くなる夕方に換気を行います。
その際、窓や玄関、換気扇など空気の出入り口となるポイントを2箇所以上開けておきましょう。
こうすることで、部屋の中に空気が流れ、2階の暑さを軽減する効果に期待できます。
他にも、遮光性の高いカーテンをつける、ベランダに打ち水をするといったことも、暑さに対処できる方法です。
ただし、打ち水は日中に行うと、蒸発した水蒸気を部屋の中に入れてしまう恐れがあります。
部屋の湿度が上がり、より部屋が暑く感じてしまうこともあるで、気温の低い時間帯(午前中や夕方以降)に行うことが大切です。
また、ベランダからの照り返しが特に気になる場合は、すのこなどを敷いてみましょう。
太陽光の照り返しが軽減できるほか、コンクリートでできたベランダに熱がこもることを防ぐといった効果に期待できます。
まとめ
戸建の場合は2階が暑くなりがちで、原因もいくつかあります。
しかし、対処法はシンプルなものが多く、どの家庭でも気軽に実践しやすくなっています。
あまり費用もかからないので、できることから少しずつ始めてみましょう。